第35話 
難解の薬効①霍乱(かくらん)

◆霍乱(かくらん)◆
佐賀の名薬「奇応丸」や昭和前半より古い薬には、
霍乱という効能がよく出現する。
■漢方の古典、傷寒論では、急に激しい吐気,下
痢,発熱、悪寒等をおこす状態を霍乱という。1)

■急に胃腸が狂ったように乱れ、激しく吐き下しする
症状の古い呼び名。夏の暑いときに飲食して激しく
吐瀉すること。今日風に言えば、急性腸炎のような
症状を霍乱と言った。2)

■日射病、暑気あたりによって起こる諸病の総称。3)


語源
霍乱の霍は雨(あめ)と隹(とり)からなる。 隹の元字
は、隹が3個からなり、多くの鳥の意。
したがって、霍は雨にあって多くの鳥が急に飛び
立つ意味を表す。3)

「鬼の霍乱」
鬼でも霍乱には寝込んでしまうというところから
「鬼の霍乱」と称し、日ごろ元気な人が珍しく急に
寝込んだりするたとえ。4)


参考文献
1)大塚敬節、臨床応用傷寒論解説
2)鈴木昶、江戸の医療風俗事典
3)漢和辞典第五版、旺文社
4)スーパーニッポニカ,小学館

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