
佐賀県薬剤師会
くすり百話(第2回) H11.3.5
| 第4話 やかん(薬缶) と くすり |
お湯を沸かす「やかん」は 漢字で書くと「薬罐(缶)」で、「薬」と罐詰めの「罐」を書き, もともと薬を煎じるために造られたものでした. 奈良時代頃から中国の僧や遣唐使などにより大陸から薬,即ち漢方薬が伝わって まいりましたが,これらは煎じて布でこしてカスを除いて用いられました. この薬を煎じる道具は銅などの金属で造られ,直接火にかけることができ,注 ぎ口 があり大変便利なものでした. 江戸時代になって,お茶を飲む習慣が一般の人々に広まると「薬罐」は茶湯 を沸か すのに便利なものとして使われ,それが今日まで引き続き使用されてい るものです. 道具の名前だけはそのまま残っているものであります. 一方,薬を煎じる道具は安くて手軽に使用でき,かつ,生薬と鉄などの金属との作用 による成分変質を起こさない陶器製が広く使われるようになっています. |
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