佐賀県女性薬剤師会顧問 宮地信子

  日本女性薬剤師会の設立は昭和28年(1953年)6月、当時の日薬会長である故慶松先生が全国に散らばる女性薬剤師を鳩合し、組織活動に弱い(当時)薬剤師会の一支柱にという御発想のもとに「年々増加する女性薬剤師が団結し、相互の懇親と知識の交換を図り有事の時には女性としての政治的威力の発揮に資したい考えを以って組織されることを希望する。」という主旨のもとに設立されたのであります。

 これは、昭和58年(1983年)6月の石井道子先生の参議院選挙における女性薬剤師の団結力を思い合わせると先生の先見の明にはさすがという思いがします。また現在の日薬研修センターも日女薬が永年続けてきた全国研修会が基礎になっていると聞き及んでおります。

 しかし、時代は変遷し薬剤師数も男性4:女性6という比率になり医薬分業も全国平均で半数近くに進んだ今日において、厳しい仕事は男女平等しかし、家事、子育て、介護は今だに殆どが女性負担という現状において未就業者の掘り起こしと共に何の保証もないパート薬剤師問題等の新しい課題に取り組み、社会へ呼びかけ、少しづつでも良い方向に解決していく為にはやはり女性薬の組織的な活動が必要であると考えられます。
 皆様の御協力をよろしくお願い致します。